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アレルギーの皮膚検査(プリックテスト)について

即時型アレルギーにおけるアレルゲン診断、同定のために行う検査の一つです。
具体的には以下のような検査があります。

-皮膚検査
プリックテスト(即時型反応の検査)
パッチテスト(遅延型反応の検査)
-血液検査
特異的IgE抗体測定(各アレルゲンに対するIgE抗体検査)→これがよくやる検査
ヒスタミン遊離試験(好塩基球にアレルゲンを反応させ放出ヒスタミン量を測定)
-負荷試験
食物アレルギーの経口負荷試験
アレルギー性鼻炎の鼻粘膜誘発テスト
気管支喘息の気道過敏性試験
-除去試験
一定期間疑わしい食物を除去して皮膚症状の改善有無を確認

重症なお子さんの場合、
乳児早期の時点で血液検査によるIgE抗体の上昇、感作を確認できますが、
軽症の方では陰性となることも多いです。
このようなお子さんについては、皮膚プリックテストが有用です。
実際に、卵アレルギー、牛乳アレルギーの乳児に対する皮膚プリックテストの有用性に関する論文があり、
以下のような内容です。

-乳児早期は、皮膚プリックテスト陽性/血液IgE抗体陰性の症例が比較的多くある
→体内のIgE抗体の総量がまだ少なく、循環血液中では検出されないこともある

-血液IgE抗体陽性で皮膚プリックテストが陰性となる症例は少ない
→皮膚プリックテストの方が感度が高い

-ただし、皮膚テスト陰性でも食物アレルギー症状が出現する症例もある
→皮膚検査や血液検査のみですべてを予測することはできない

ここでもう一度まとめますと、
乳児の食物アレルギー・アトピー性皮膚炎の場合、
① まず疑わしいアレルギー症状が出現
② 先に皮膚プリックテストで陽性
③ 体内のIgE抗体増加により血液IgE抗体が陽性
という経過をたどることが多いようです。

もちろん、皮膚プリックテストが陰性でも食物アレルギーの症状が出現する方もいますので、
最終的には“実際に食べて症状が出るのか、皮膚症状が連動して悪化するのか”が重要です。
少量で強い症状が出現する場合は自宅で試すことができないので、
医療機関で負荷試験を行いつつ管理を決めていく必要があります。

乳児早期の掻痒の強い湿疹が2ヶ月以上続く方は、
必要に応じて皮膚プリックテストによる評価ができるように準備をしております。

※”特に疑わしいアレルギー症状がなく、念のため何に対してアレルギー反応が出るのか調べたい”、
というような検査は保険診療として行うことができません。
どうしても検査をご希望の場合は自費診療となります。

最も確実な検査は、食物経口負荷試験ですが、
当院ではまだ実施できる体制にありません。
アナフィラキシーの既往がある方、
ごく少量で症状が誘発される方、
特異的IgE抗体が多くの項目で陽性かつ高値の方などは、
負荷試験で確認しながら除去/解除を進めていくことが必要ですので、
必要に応じ食物負荷試験実施施設へ紹介させていただきます。

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baby  
動物アレルギー

もうすぐ3歳ですが、最近、犬アレルギーがあるのではないかと感じています。
受診して調べて、何か対策をした方がよいのでしょうか?

2018/05/02 (Wed) 19:58 | 編集 | 返信 |   

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